学生に企業選びのポイントは?と聞くと
「やりがいのある仕事」と同じくらい出てくる言葉が「地元に貢献したい」という言葉です。
本当に地元に貢献したいと思って言っている言葉なのであれば良いのですが…。
地元貢献は、官公庁だって、どの民間企業だってしていると思うんだけど…。
「地元に貢献したい」という言葉を聞くと
地元で就職をしたいという思いから出来てきた言葉のように感じます。
だから銀行も都銀ではなく、地銀。
それも出来れば信用金庫や信用組合のように県外に支店がない銀行が大人気。
そして志望動機は「地元に貢献できる御行で働きたい」となります。
そして、男女問わず惹かれる言葉が地域限定採用。
給与は安くても、地域が限定されているから地元を離れることはない。
その上、責任が重くなる管理職にならなくて済むという夢のような制度。
それを聞いた私と同年代のオジサマ方は、
「地元とか、地域なんちゃらいう前に仕事ができるかどうかじゃろう」
(すみません。広島弁で・・・)と言います。
正直、オジサマの言いたくなる気持ちもわからなくはないです。
でも学生の気持ちになってみると…。
あれはやっちゃダメ、これもダメと言われて、何もさせてもらえなかった。
お酒も自分がどれくらいで酔うのかすらしない。
一人旅行なんて、それも言葉の通じない海外なんて、以ての外。
大学まで競争社会の「き」の字も知らなかったのに、
いきなり、「はい。県外に転勤よ」「競争社会の中で一人で戦いなさい」と言われても無理に決まっています。
どうしたら良いのでしょう。
う~ん。
正直答えは出ません。
人によって違うし、自分の人生と仕事の関係をどう考えているのかによっても違います。
私の考え方は、
今の仕事を天職だと思っていますし、仕事のクオリティもある程度の自信があります。
そうなったのは、場所やクライアントで選り好みをせず、
仕事の中身を追及してきたからだと思います。
仕事に場所は関係ないと考えているからです。
だから、6人しかいないセミナーでも、高校の体育館でも関係ありません。
高知の端っこだって関係ありません。(広島から6時間かかります。)
自分がやりたい仕事あるところに行って、自信を持って仕事をしているので、
つらいけど、楽しいのです。
仕事の中身、自分がどんな社会人として成長したいのか、よく考えてみてください。
今就活をしている学生へ
親もいない、友達もいない場所で就職するのはとても怖いと思います。
でもこれからは親や友達といる時間より、仕事をする時間の方が長くなります。
1日8時間、1週間40時間、1か月160時間以上
その長い時間、嫌々仕事をしたり、「こんな会社」と思いながら仕事をするのと、
自分が成長でき、イキイキと仕事をするのは、どちらが良いですか?
ストレスが溜まれば、電話をすればいい。新幹線で地元に帰ればいい。
自分が輝ける仕事に場所は関係ありません。
転勤で一人、友達もいない地域で頑張っている社会人へ
仕事がつらい時、「地元に帰りたい」「地元で働きたい」と思うでしょう。
でも地元に帰って、就活を1から始めることを考えてみて、
地元に自分が希望する会社がありますか?
自分が採用されるという保証がありますか?
今、あなたがいる会社は
あなたを必要としていること、あなたを成長させようしていることを忘れないでほしい。
若年者の保護者の方へ
お子さんのことがとても心配だと思います。
でも、気軽に手を差し伸べないでください。
子供は意外と強いものです。
見守ることも大切なことです。
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